………それにしても、 「此処はどこなのーっ!?」 ソフィの泣き叫ぶ声が広い広い中庭へと木霊する。 不覚だったわ。 せめて、あの方に道を聞いてさえいれば───… その刹那、 ソフィの視界に大きなハサミを持った人が歩くのが入った。 ─……そっ、 「そこの方ーっ!お待ちになってーっ」 とソフィは、その人物の方へと走り出した。