月の果て



ピリピリとした空気の中、


兵士達はただ茫然と2人を見守るしかなくなっていた。




「信じられないからよ」


ソフィは、
キッとおでこを抑えながら言った。




───…本当に信じられないわ、



自分の妃にデコピンをしてきたわ。





ありえない..






「信じ、られない……?」


ピクリとキルトの眉が動く、




────…もう、


頭にきたわ───…っ!!





「そうよっ!!キルトの事が信じられないから迎えに来たのよ…!キルトは、簡単に信じろと言ったけれど。私は、キルトを信じられる程キルトの事を知らないわ、だから」



「不安になったのよ──…」




ソフィは、キルトを睨みつけたままポロポロと涙を零していた。