「姫、どうしてここに?」
執事は、驚いたように目を見開いていた。
「デカルト様にアナタの居場所を聞いたら此処にいると教えて下さったのよ」
「………へぇ」
と執事は、ライアンの柔らかそうな頭を優しく撫でた。
「ねぇ、名前を教えてよ」
とソフィは、じっと執事を見た。
「………それは、お教え出来ません」
と執事は、微笑みを見せた。
「どうして?」
ソフィは、むっとして訊ねた。
「秘密です」
そう言って執事は、また人差し指を口元にあてがって意地悪く微笑んだ。
「それは、アナタがキルトに口止めをされているからかしら?」
ソフィは、真顔でそう訊ねた。


