何も言わないでただ泣いているミルーラをじっと見つめたフランクは、 「……ありがとう」 と片手でミルーラを抱き締めた。 ─────…ときめきなんかより、 先にきたのは温もりで その日は、 雪が降っているのに暖かくて──… やけに涙が流れた──…。 「……フランク、逃げて」 ミルーラは、すこしフランクから距離をとって強く見据えた。 ──…離れたくない。