月の果て



「奴、隷───…」


ミルーラは、言葉を失ってしまった。






フランクは、ふっと笑って




「笑っちまうよな..、父親に売られたんだ。母さんと一緒に──…」


と強い憎悪を込めた瞳で言った。





「………っ、」


ミルーラは、ポロポロと涙を零した。




───…誰かのために、



フランクは、

驚いたようにミルーラを見た。




流す涙がこんなにも暖かいものだなんて



知らなかった───…