「ラクロアが縫いつけられているのは、どうして?」 ソフィが地味だと言ったドレスは、 今やシンプルだった影は少しも残っておらずラクロアが華やかにドレスを引き立てていた。 そして、 そのドレスは、誰が見ても美しいとしか言いようのないものに仕上がりつつあった。 スワローズは、にっこりと微笑んで 「キルト様がおっしゃったのです、世界に一つだけのドレスを仕立てるように。と」 と言った。 「キルトが……?」 ソフィの表情が綻んだ。