月の果て



「……いずれじゃ分からないわ」



「しかし姫様"いずれ"なのです」

スワローズは、意味ありげに微笑んだ。




そして、




「……姫様は覚えていらっしゃいますか?」


と昔を慈しむように優しく微笑んだ。





「何をかしら?」

ソフィは、首を傾げた。




「私が貴方に忠誠を誓った日の事です」



………?


「スワローズが、私に忠誠を誓った日?」





「……はい。姫様は、まだ幼き頃だったので覚えていらっしゃらないと存じますが」




「あの日、姫様は私に言ったのです」





「なんて言ったの?」

ソフィは、全く記憶にないようで眉をひそめた。