………本当に、

余計な事を言う人だと思う。



だけど




「……父上、俺は貴方を恨んでなんかいません」




俺も余計な事を言う奴だと思う。





シルベリアは、その言葉に目を見開いてから優しく微笑んで



「そうか……」


とだけ言った。






「それじゃあ、父上」


とキルトは、踵を返して駆け出した。




ソフィを


追い掛けるために───…