──────…それは、 つまり.. 「………ソフィ」 キルトは、愛おしそうに蒼い瞳を揺らせながらソフィへと手を伸ばした。 ヤキモチ───…? 「いやっ!」 ソフィは、キルトの手を払いのけて睨みつけると開けっ放しにされている扉の方へと走り出してしまった。 「……ソフィ」 キルトは、ソフィの後ろ姿を見つめていた。 ………いやって.. そんな、あからさまに.. 「……お前も随分なお姫様を妃にとると言ったものだなぁ」 シルベリアは、そう言ってクックッと喉を震わせて可笑しそうに笑った。