デカルトは、時計を見ると 「あ、すまないが私は少し用事が…ここで待っていて下さい。すぐ戻るので」 そう言ってどこかへ立ち去ってしまった。 誰もいない中庭にサァッと風が吹く。 ……気持ちいい─… 私、これからどうなってしまうのかしら? デカルト様は、一週間と言った。 …脱走、は出来ないわよね 戦争が始まったらスクルジアはすぐに滅ぼされてしまうに決まってるもの。 どうして私は、 姫に生まれてきたのかしら───…? サクッと近くで芝生を踏みしめる音がした。