月の果て



「─────…様、姫様」


誰─────…?


「お着きになりました」


ハッと起き上がるソフィ。


「えっ!?ご、ごめんなさい!!私─…」

と真っ青になるソフィ。



「大丈夫ですよ」

と相変わらず帽子で顔がよく分からない運転手は、可笑しそうにクックッと笑った。



あれ?

この笑い方───…



「王子は、あちらにいらっしゃいます」

そう言って運転手は、ソフィに一礼して手でそこを示した。



吊られてソフィが、そちらに向いた時


「では、私めはこれで」

とまた馬車の運転席に乗り込み去ってしまった。



あちらって…、

お迎えのメイドとかは、いないのかしら─…?



………まぁ、いいけどね。


ソフィは、お城の中へと入って行った。