「それより、お姫様。早くお城の中に入ってくれるかな?」
ジェオルドは、どうでもいいというように開き直りソフィを急かした。
案の定…
「それより!?」
ソフィは、顔を紅潮させてギロリとジェオルドを睨み付けた。
そんなソフィにジェオルドは、
ギョッとした。
「それよりって何なのかしら!?私は、キルトの話をしているのに!大切な話じゃない!!」
ソフィは、そう怒鳴りつけた。
ジェオルドは、引き気味にソフィを見てから大きな溜め息を付いた。
そして
「あのね、姫には大切な話でも俺にとってはどうでもいい話なわけ。分かる?慣れって怖いよねー」
ジェオルドは、そう言いながら馬車をその場に残しソフィの手を強引に引いて城へと入って行った。
そして
「ちょっと!?まだ、話してるじゃない!何するのよ!放しなさいよーっ!!」
というソフィの雄叫びに近い叫び声はどこまでも響いた……


