「ちょ、ホントどうしたんだよ結花…。俺はすげぇ嬉しいけど、そんな言葉彼氏に言ってやれよなっ」
そう言って笑う笙ちゃんを見て、
あぁ私は、
また相手にされなかったのだと、冷めきった頭の中で漠然と思った。
「好き、だった…」
「ありがと、結花」
私の最後の想いは、
届かない。
「俺って超幸福者じゃんね!」
ねぇ、そう思うなら
そう思うなら
私のことを見てよ。
いい加減な気持ちじゃない。
ずっと今まで、大事に、大事に過ごしてきた気持ち。
それとも、
もうお別れだね。
「バイバイ、幸福者の笙多兄ちゃん!」
「おう!」
車の窓を閉めながら笑う笙ちゃんは、
ビシッとスーツを着こなしてて、
ちゃんと髪型も癖毛もなくサラサラで、
やっぱりかっこよかった。
私の、一番の人。

