「なあ!これから暇?」

「うーん…もう買い物終わったし暇だよ」

「あっごめん、私用事あるから帰る」

「そうなの?」

「うん、お母さんに頼まれちゃって」

「わかった、じゃね」

「うん、バイバイ!…岳クンもバイバイ」

「バイバイ」

美遥は帰ってしまった。

「どうするの?」

「えっとな…ま、久々に語ろうや」

岳はさっき美遥が座ってた席に座った。

「…あの、さ…悠は彼氏いんの?」

「うん!いるよ」

「…そっかあ」

「うん、超幸せだよ」

岳はそのまま苦笑いしていた。
その時のあたしには、岳が悲しい顔をしてたなんて気付かなかった。