涙が止まらなかった。 色んな感情がせめぎあってて すごい複雑な気持ちだったけど 涙の一番大きな理由は 実流はそれを1人で抱え込んでて 今までどんな思いをしてきたのかって考えたからだった。 ヒロミさん率いるロマスタのメンバーが ようやくメジャーデビューを決意した事なんかより そこに加われなかったふがいない自分を 実流はどれだけ責めてきたんだろう……? それを思うと 息を殺しても殺しても あたしは泣き止めなかった。