それは、ただ晴れた空の広がる普通の日だった。
何も変わらない、平凡な一日。
神威も普通通り、普通の生活をしていた。

神威はその時六歳で、寺小屋に通う学生であった。
その日はちょうど休みあけの学校のある日だった。

「母さん、行ってくるね!」


元気よく母親に声をかけ、家を出ようとした。
だが、そこで母親に肩をポンッと叩かれた。

「そんなにあわてないの。ハイ、お弁当!」

そう言って母親は青い布に綺麗に包んである弁当箱を神威に渡した。

「へへ、忘れてた・・」
「それにしても今日はなんだか、きげんがいいわね。何かいいことでもあるの?」
「うんっ!今日は授業に剣の使い方の修行があるんだ!いつも座ってやる授業ばっかしで退屈だからさ」
「そう、頑張るのよ!」
「うんっ!僕、将来里中でも有名な侍になるためにも、一生懸命頑張るね! いってきまーす!」

「いってらっしゃーい!」

このころの神威は、今では想像がつかないほど、元気で明るい子だった。























※侍の時代って、寺小屋でいいんだっけ?ぎ○た○がそうだけど・・・(←歴史全然分かんない奴)