2年の夏― 運良く、私とリサがいじめられることはなかった。 いつもビクビクしていた私もグループに慣れたのか、素を出せるようになっていた。 みんな面白い子ばかりで、笑いが絶えることはない。 「まじでー?!」 「うけるっ」 「あははははー」 2年になってから、誰もいじめられていない。 いじめはなくなったのかな。 もうエミカに合わせる必要もないっ!! そう考えると、とても嬉しくなった。 そして、私は安心しすぎていて気づかなかったんだ。 エミカがリサのことを睨んでいることを。