奥に通されるにつれ 黒バケの人達で 凄く怖い


覚悟したはずの心が折れそうになる
今 全員で襲い掛かられたら 間違いなく…



そんな事を考えながら まだ 奥へ進む


すると この倉庫に似つかわしくない 黒革の大きなソファーがあり その大きなソファーに男が一人 座っていた



「久しぶりだな…クックックッ」
元総長を見てその男は、口を開く


「あぁ゛!気安く話かけんなや!誰だ テメ~」


声を掛けられた瞬間 元総長は、ぶちギレてしまった


「ひでぇな~俺だよ 俺クックックッ」


元総長は、よくその男を見た


「お前!!久木!」


男は、もう一度 あの嫌らしい笑い方をすると


「久しぶり」
っと改めて言った


「お前がどーして!てかその顔…」


「あぁ…この顔? 少しイメチェンさ…前の顔は、棄てた」


ボソッ…「あの…元総長さん…アイツは?知り合いなんですか? 顔が違うのによくわかりましたね…」


アイツは… 俺のダチだった… チームは、違うがたまに会うと飯に行ったりして仲良くやってたんだ
顔が変わってもあの目…忘れねぇ…


俺は、その話を聞いた後なんだか 聞いちゃいけない事を聞いた気がして 下をむいた



その時 元総長さんの手が見えた


強く拳を握りしめ過ぎて血が滲んでいた


「元総長さん!!血が!」


その言葉を聞いた途端 男の顔色が変わった