ももが帰ってしまってからと言うものの、俺は降参とばかりに大の字で絨毯へと倒れ込んだ。
「あんだよ〜、試しに告白してみりゃいいだろ〜?」
「…うーん」
「なんだ。振られるのが怖くてもう怖じ気づいたか」
「…ん〜……」
まあ…多少なりともそれは否定はできないけど。
龍雅と宗太、バカップルの猛攻に、為すすべもなく返す言葉もない。
白い天井がやたら眩しく感じて、大の字に放り出した両手で目元を覆った。
親身になってくれるのは、とてもありがたい。
でも、今は自分でもどうするべきかなんて、決めかねてしまう理由があるから。
気持ちを伝えるどうこうの前に、それ以前の話だから。
でもそんな話、重くてみんなを困らせてしまうだけのような気がして、話せないんだ。
「るぅちゃんは、何をそんなに悩んでるの?」
そんな俺の思いを知ってか知らずか、美春が心配そうにそんな事を言い出す。
まさに今、直接繋がってしまうようなセリフに、思わず指の間から美春を見た。
唇を尖らせ、少し眉を寄せた美春が、煮詰まらない俺を心配そうに、でも納得いかないような表情で見下ろす。
「…悩んでないよ」
迷ってる……と言った方がしっくりくるだろうか。
でもそんな事も言わずに、再び天井に視線を戻した。
恋なんて、するつもりなかったのに。
何のために、ここまで来たんだよ。
そう思うのに、浮かんでくるのはももの顔ばかりだった。

