「なんでえ!?なんでえ!?」
「これは男同士にしか分からないんだ!!」
「えぇ〜?あ、分かった!!どうせ変態でしょう!!」
「…ん?変態…?いや、変態ではないとは思うけど…」
ずっこけてしまいそうな会話を続ける龍雅と美春に、苦笑いしか出てこない。
宗太と俊にいたっては、若干呆れているようにさえ思える。
「えーっと、…ありがとう」
ひとまずお礼はしなきゃな、と思い、照れ臭いながらもお礼を口にする。
いつの間に、こんなんまで用意してたんだろう。
水面下でこんなに用意していてくれたなんて、思ってもみなかった。
美春のプレゼントは、手にずしりと重い。それと比べ、手のひらサイズの軽い小さなももからのプレゼント。
「見てもいいか?」
「うん!!見て見て〜♪」
「おいるぅ!!ちょっとは俺にも食いつけ!!」
とりあえず龍雅はスルーにしておいて、美春からのプレゼントのラッピングを解いていく。
最初にももからのプレゼントを開けようかとも迷ったが、貰った順で開けていく事にする。
可愛らしくラッピングされた袋のリボンを解いて、中身を取り出す。
「おっ、可愛いな。灰皿?」
「そうだよ〜。あ、でも吸いすぎちゃダメだよ?」
「おう。ありがとう」
クリア硝子の円形の灰皿には、細かい刻み模様が白く刻まれている。
小さな花柄に絡むように、ガンジャが絡み付く。
教育上、社会的にもどうかとも思える柄ではあるが、デザインは全体的に細かく綺麗なモノだった。

