自転車の音が近付いてきてるとは思ってたんだ。
で、その音が背後で止まったけど、あんまり気にしてなかった。
ももは俺の影になっていて、俺の背後に止まった自転車の主を見れなかったには違いない。
…………。
ねーちゃん…?
「勇磨?」
ユウマ…?
ねーちゃん…と、言うことは?
「ねーちゃんのカレシ?」
「え?ううん、違うよ」
弟!?まさかの弟登場!?
てゆーか……。
「ふーん…あ、初めまして!!唯ノ瀬勇磨です!!ももの弟です!!」
「あ…えと、松風瑠衣斗です…」
すんげイケメン。てゆーか、制服からして…中学生?大人っぽいなあ……。
短髪の髪は薄い茶色で、ももの髪の色とよく似ている。
目はももと比べると鋭い感じだが、瞳の色素の黒さや、笑う笑顔がももとソックリだ。
着崩した学ランは、体型こそ隠してしまっているが、背はスラリと高く宗太と張れるだろう。
「松風さん、ちょーイケメン!!渋い!!格好良すぎます!!」
「は…?」
「身長いくつあるんですか!?てゆーか、ねーちゃんとタメ!?信じらんねー!!」
「え…っと…」
「声も低くて渋い〜!!家近いんですか?」
…なんだろう。このマシンガントーク……。
押され気味…いや、押されまくった俺は、言葉を挟むどころか、言葉を発する事もままならなかった。

