アヤは、ミクの言葉を無視して、出て行ってしまった。


そして、ミクは、すぐさまドアに向かって走った。


いがんでいるリボンも、ダラットなっている制服も、スカートも、左右の長さが変わっている靴下も、乱れている髪も、今はどうでもよかった。


ズルッ、ペタン。


アヤが、ドアに寄りかかってペタンと座っているのがわかった。


「ミク、ミクには、後悔してほしくないんだよ…」


アヤ…。ミク、アヤがそんなこと思っているなんて、思いもしなかったよ。


「運命の赤い糸は、諦めなかったら届くんだよ…」


この言葉は、私の勇気の元になったんだよ?


アリガトウ、アヤ。


アヤがいて、ミクは、成長できました。


―美玖視点終わり―