青空の下で投げた一球【編集中】





「自分は去年の夏に部活を辞めようと一度思いました。…それは去年の3年生の夏を自分が終わらせてしまったからです。バックホームが逸れて延長で負けました。それで先輩に攻められるのとこれからまた同じミスをするんじゃないのかっていう恐さがあって野球するのが恐くなりました。でもスタンドで応援してくださっていた先輩に励まされたり注意されて部活に出ようと思いました。3日も無断で休んだ自分に厳しい目を向ける人がしました。でも優しく迎えてくれる奴がいて……凄く、…凄く助かりました。

ベンチ入りできなかった先輩の1人に夏が終わってから憧れました。3年と2年は知っていますが今東京の大学で頑張っている河野先輩です。本当に優しくて、でも自分に厳しくて、最後の夏のメンバーに選ばれなかったのに自主連をしていて、卒業してからいろんな事で河野先輩に支えられていたんだって気付きました。なかなか会えませんが河野先輩のような人になりたいとおもいました。

その先輩のお陰で今の自分が在ると思っています。
もちろん今目の前にいる同級生も後輩も、保護者の方にも自分の親にも、監督にも支えられて今の自分が在ると思っています。今日は自分の中では活躍できなくて不甲斐ないと思っていました。今日はすみませんでした。応援、ありがとうございました」




礼をすると自分の親が泣いていて

事情を知っている同級生の数人も

泣いていた。



本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。


俺の人生はこれからも続く。

これからいっぱい経験することがある。

きっと楽しい事だけじゃない。

きっと苦しい事が続く時だってある。

それでもそれを『経験』として

頑張っていきたい。


そして、

その経験を誰かに伝えたいと思ったんだ。



誰に感謝している?

って訊かれたら答えられない。

答えは「全員」だ。

俺は今からその全員に

お返ししなきゃなって思った。






          *END*