「9番 ピッチャー 西田」
西田はさっきの打席、三振だった。
でもそんなの関係ない。
今は西田で終わらす事だけだ。
終わらせる。
俺でだ。俺で終わらせる。
点も入れさせない。
踏ん張れ…!!
「頑張れ……。」
胸に手を置いてそぅ呟いた。
かっこ悪いか?
言ってろ。
勝てばいいんだ。
初球は変化球でストライク。
次は低めに外し過ぎてボール。
次はストレートを外して、
フォークを振らせて2-2
フォークは投げるの久しぶりで
少し恐かったけど、
いつもより沈んでよかった。
2-2
『外角にストレート』
今日、ストレートの調子はいい。
頷いて投げた。
―――カキィインッッ
「っふ!!」
これもファールだ。
それから2球も粘られた。
「……、…。」
粘られるなぁ…。
『内角にストレート』
頷いて投げたけど、
「ボール!!」
はっきりとしたボール球だった。
四球…。
今日2回目だけど、今回の方が嫌だな…。
1回目は調子の乗ってないとき、
今は違う…。
あと1つのアウトって所で出したんだ。
嫌だなぁ…。
「悪い…;;」
「あぁ、次な!!」
実はこの場面で『次な』
って言われるのはあんまり好きじゃないんだ。
何だか連打されて、
『次な』って言われたら、
ダラダラしそうにみえるから…。
打たれたから『次な』
打たれたから『次な』なんて嫌なんだ。
言葉に甘えたくない。
絶対に…次で終わらせる…。


