―――カキィイインッッ!!
打球は俺の横を鋭く飛んでいく。
俺は投げ終わった後だから
目で追うことしか出来ない。
ヤバイ…サード!!
内海ッッ!!
見たときには
内海が強烈な打球を、
態勢を崩しながらもキャッチしていて
ビックリした。
捕った本人も、
ショートの花田も驚いていた。
この回、内海が本当に大活躍だ。
「アウト!!チェンジ」
内海がベンチに戻っていくときに
お礼を言うと
内海は照れた顔を見せて
嬉しそうにベンチに戻って行った。
篠岡がくれた飲み物を
少しずつ飲みながら
さっきの回を思い出した。
波がありすぎた。
安定したピッチングをしいたい。
力より、波を減らしたい。
さっきの回は何がいけなかったのかな??
下半身はいつも通り安定していた。
上は??
肘の高さ??
リリースポイントの位置??
「篠岡」
すぐに篠岡を呼んだ。
篠岡ならピッチングの細かい所まで
見てそうだから。
「ん?」
「さっきの回さー…」
さっき思った事をそのまま言うと、
篠岡はすぐに答えてくれた。
俺の望んだ答えじゃなかったけど、
ポイントは教えてくれたし、
次の回からは意識して
見てくれると言ってくれた。
次の回の攻撃は
3番の内海からだ。
この回守備でいい活躍したんだ。
このままの調子で
攻撃にも移ってもらいたい。
俺はその間に、
ブルペンに入って調整したい。
「瀬田でもいいし誰でもいい。
誰かブルペン入ってくれないか?」
そぅ言うとすぐさま新谷が返事をした。
意外な人で少しビックリした。


