―――カキィイインッッ!!
高い金属音がして
反射的に打球を目で追った。
打球は右中間方向、
風は微妙に右から左方向。
「でかい!!」
「センターッッ!!」
「西本ぉー!!」
センターが飛び付いた。
目を離すのが早かった!!
捕れるか―…!?
「――…っ。」
打球はセンターの
西本くんのグラブにおさまった。
興味があって、
打球より河野くんの表情を見た。
「―――…ッッ」
苦そうな、苦しそうな顔をして
天を見上げた。
普通嬉しがるか、安心した顔を見せるのに
悔しそうな顔を河野くんは見せた。
この子を目で追ってしまうのは
この子を意識してしまうのは
きっとこの子を気に入ったから。
そぅ気に入った。
この子がこれから、
どんな野球を見せるのか楽しみだ。
まぁ河野くんが
野球を続けるのならの話だけど。
もし、野球を続けるのなら、
僕はこの子を追っ掛けたい。
どんな風に成長するのか楽しみだ。
「ナイスセンター!!」
そぅ言うと河野くんは
慌てて帽子を取って挨拶をした。
こんな子は新鮮だ。
気に入った。
河野くんが
球界を代表するような投手になる事を
1番に思っています。


