青空の下で投げた一球【編集中】





「2番 ショート 上坂」


交替ショート島村巧美→上坂龍




潤がセカンドフライに終わった。

西田の恐さは表情が表に出ないことだ。

大地みたいに感情を表に出さないから

読もう読もうって思うと焦るんだ。

西田を読もうって思うな。

配球を読め。






純が視界に入った。

大地と何か話していて笑ってる。


笑ってる。

さっきは久しぶりに

泣きそうな純の顔を見た。


『龍…佐藤先輩が―…』


泣き付いてきたあの日から

もぅ3年が経った。


もぅ忘れてるのかと思ったら

まだ覚えてて今でも苦しいのか

泣きそうな顔をしていた。


あいつに泣き顔は似合わないよ。

あいつはあいつらしく、

馬鹿みたいに大きな口開けて

笑ってたらいいんだ。



もぅ忘れろよ。

純――…。


お前が忘れないと、

俺も忘れられないんだよ―――…。









俺の結果は何かが

乗移ったみたいに不調で、

タイミングもずれて、

配球はほとんどストレートで

終わってしまった。



自分にイラついた瞬間だった。