「――――…。」
センターの西本は後ろに走って下がって。
でもそこまで伸びはなくて、
西本は前に向き返す余裕があるくらい
伸びが無いフライだった。
その光景を見た瞬間、
正直ホッとした。
「一瞬ヒヤッとしたぞ;;」
「俺も、ごめん;;」
「ナイピッチ!!」
「ナイスセンター!!」
「ナイピッチー」
「おっしゃ攻めるぞー!!」
「ナイピッチ!!」
「ナイピッチ!!」
ベンチでアクエリを飲んでいた健に
そぅ言われると嬉しいと感じるのは
きっといろいろな理由がある。
「ナイピッチ!!」
「ぅわっ!!」
いきなり篠岡に頭をワシャワシャとされて
ビックリした。
「ん!!」
「ん?」
「篠岡の手ぇ冷たい!!」
と言って握ると篠岡は
「気持ち悪い」
と言って手を引っ込めた。
「ナイピッチ」
「おぉ」
「次の回からよろしくな!!」
「おぉ!!」
瀬田とスコアを見ながら
説明していたら草野が来た。
草野と瀬田と俺で今までの配球とか
感覚とかを話した。
でもできたのはほんの少しだけ。
俺は先頭で、瀬田はネクストだ。
俺は先頭だ。
出るぞ!!


