新は努力している奴が好きだ。
特に下田とか河野とか内海とか、
スタメンなら篠岡に水畑。
コイツらはみんな努力してる奴等だ。
何で新は努力してる奴等が好きなのかは
分からないけどとにかく好きで、
好きで、
どぅしても助けたいって思うらしい。
だから、俺もそんな奴らを
助けたいと思うようになった。
そんな風に思ったのは、
今年の夏大が始まる前。
そんな風に思ったから、
この前の公式試合になる前にした試合は
俺にとっても嬉しかった。
内海は代走でチャンスを作って、
河野はできる範囲の中で精一杯投げていた。
だからそんな2人が同じチームで、
チャンスを作って、
声を出して、
得点して、
大喜びして、
そんな場面を見たら、
何となくだけど新の気持ちがわかった気がした。
だから、
助ける事ができない状態の新には、
俺が指摘してやろうって思った。
アイツは言わないと気付かない
ときがあるから。
だから、
今もその時だと思う。
「ストライク!!」
ほら、SFFで空振った。
「新!!」
大声で叫ぶと新はこっちを向く。
肩を上下にして、
ネクストにいる西本を指差して、
胸を叩いた。
落ち着け、
お前は冷静になったら打てるんだから。


