大きく息を吸って、
「フッ」
一気に吐いた。
「悪い、点とられた」
苦笑いでそぅ言うと、
「じゃぁ次ので終わらすぞ!!」
笑う花田。
「じゃぁってなんだよ」
って笑う島村。
「次で終わらせるぞ!!」
「おーいい球投げてんだ!!腐んなよ!!」
試合中に笑うなんて駄目だよな。
でも、今の試合だったら許されるだろ。
楽しむ試合だ。
後輩に教える試合でもあるけど、
でも俺もその後輩の1人だったんだな。
いろんな事気付いた。
この試合が終わるまでに、
何個気づく事があるんだろう。
気づいた事が増えるたびに、
俺は篠岡に近づけた気がして、
この感覚は辞やめられない。
「おしっ!!」
能見を抑えるぞ!!
「後ろ頼むな!!」
「「「「「「「「「おおぉお!!」」」」」」」」」
大丈夫。
怖くない。
「7番 レフト 能見」
能見は2-0だ。
センターフライと、
ファーストライナー
外野の守っていた位置がいいのか、
能見が狙いすぎていたのか…。
2打席目のファーストライナーは、
篠岡から打っている。
それを考えると少し恐いけど、
俺は俺らしく後ろを信じようって決めた。
今決めた。
能見で絶対絶対終わらせる。
『高めのストレート』
高めでストライクゾーン
ギリギリ外れる所を狙って投げた。
「ボール!!」
外れた。
でも今まで1番いい球だったのは
自意識過剰ではないと思う。
なんだか…楽しいぞ…。


