青空の下で投げた一球【編集中】





ここは辛抱だ。

焦ったら負けだぞ。

大地――。



調子の悪いときは、

悪いなりにできることができるんだ。


気持ちを姿勢で見せてみろよ。

後ろは分かってんだから。

後ろも守ってくれるぞ。


自分だけで試合すんなよ。




大地を見て、大地だけに集中した。


追い込んでからの最後の球。

それがやけに興味深かった。



大地が最後に投げた球は――…


―――フォーク。


打者の基は直球の振りをしていて、

タイミングが合わなくて

空振り三振だ。



「しゃぁあ!!」


大地が吠えた。

ニコニコしてて楽しそうだ。

あんだけ笑ってたら

自然に変な力も抜けんだろ。

大地は緊張してんだ。

笑えば、大きな声出せば

自然に緊張もしなくなるよ。












「4番 セカンド 久篠」



4番打者相手は初めてだ。

「フッ」

緊張すんな。

スコア上、久篠は2三振だ。

4番の仕事、出来てねぇんだからな。

それより恐いのは、6番の馬場。

和田から2の1。

でも2つともバットに当ててるし、

右方向だ。

馬場の前にランナーを

スコアリングポジションに

進ませないのがポイントだ。


だから、

バントの構えをしている久篠に、

簡単にバントさせてはいけない。










「(河野もその事わかってんな…。)」


簡単にバントさせないぞ。

ゲッツー取ろうって思うな。

1つずつだぞ。

焦んな――…。



河野がこんなに頑張ってんだ――…。


俺はリードで河野を助けるぞ――!!!!