「8番 ピッチャー 篠岡」
篠岡の最初で最後の打席だ。
打ちたいと思うよな。
俺だってそぅだよ。
この前の試合で、
篠岡のプレッシャーを知った。
だから俺は『繋げよう』って言う。
「篠岡!!繋げるぞ!!」
「篠岡!!いつも通りな!!」
近くにいた花田と
同じ様な事を言っていて
なんだか嬉しくて微笑してしまった。
強い眼差しに、
独特な打球フォーム、
いつも通りの篠岡だ。
俺と花田の言葉にニッコリと笑って
打席で構える篠岡。
「(かっこいい…)」
なんて思わず思ってしまった。
「フッ」
息を吐いて前を見た。
前には神崎が構えている。
打って繋ぐぞ。
バントとかしてられっか。
もし、プロの世界に入るんだったら
俺はここでバントはしたらいけない気がする。
勿論場合によってはするぞ?
でもそれは最終手段だ。
基本打って繋げるぞ。
初球は外角低めボール
加藤に初球のストレートを打たれたのに
よく俺にも初球直球で投げてくるよな。
考えてないのか、自信があるのか。
とにかくキレも球速も普通だ。
水畑とか下田あたりなら
普通に外野もってくんだろうな。
まぁ球にもよるけど。
次は内角の変化球。
ボールからストライクになる球だ。
1-1
次は高めから沈むボールは外れた。
1-2
バッティングカウントだ。
振ってくか??
でも普通にいいコースに投げてきてるよな…。
際どいんだよなぁ…。


