俺はこの打席で最後だ。
侑平もだ。
絶対出て点に繋げるぞ。
篠岡さんだからとか関係ない。
でも篠岡さんで1点取って
河野さんから取れるだけ取ろうとは
話していた。
そんな作戦内容なら
俺が貢献できるのは今だけだ。
俺が好きなコース、粘って狙うぞ!!
「(普通より前に出てる…。)」
証治の変化球狙いか??
変化する前に打つ……?
でも前に出てる距離はボール半個分ぐらい。
………。
変化球とは関係ないな。
もしそぅなら、原田は前に詰めるはずだ。
「………。」
スコアでは1打席目は四球だった。
ボール先行したもったいな四球。
データにしては不十分だよな。
前に立ってるんだし、
一応ストレートの早いの投げとくか。
「(外れてもいい。思いっきり投げろ!!)」
コースは内角高め。
見せ球だ。
理想はギリギリ。
でも原田の出方見るためだから
多少外れてもいい。
原田びびらせてやれッッ!!
―――バンッ!!!!
「ボール!!」
内に入り過ぎたな。
原田もかなり避けてた。
証治の球、早いし重いからな、
当たると痛いぞ〜(笑)
原田は立ち位置を普通に戻した。
けっきょく何のためにしていたのか
わからないまま終わった。
『外角低めに直球』
内角高めの後だ。
外角が遠く感じるぞ。
そぅ思ってたのに証治は首を振った。


