2-0
ストライク先行で簡単に追い込まれた。
次はストライクからボールになる
変化球を使って2-1
ギリギリで、
3球勝負仕掛けてたんじゃないか
ってぐらい際どいボールで、
その球を『見た』一番谷の度胸は凄い。
入っていたら見逃しの三振だったのに…。
「ナイセンナイセン!!」
「ナイス一番谷!!」
「ナイス潤ちゃん!!」
次は決めにくるはず、――…。
力のあるストレートか、
タイミングをずらす変化球か―…。
考えてる間にも神崎は投げた。
投げ急いだのか、
気持ちが焦っていたのか、
投げたのは少し浮いた球。
バッティングに自信のある一番谷が
それを見逃すはずは無くて―――…
―――カキィィインッッ!!
一番谷は綺麗に脇を締めて振りぬいた。
「レフトォーッッ!!」
「奨!!」
もともと長打警戒で後ろに
少し下がっていた外野陣。
定位置にしていたら
レフトフライだっただろうな。
外野が後ろに下がっててよかった。
レフトの能見の前に打球は落ちた。


