青空の下で投げた一球【編集中】





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│4回 裏│
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「8番 ピッチャー 和田」



和田は最後の打席だ。

5回からは篠岡だから。

次の新谷もこの打席が最後だ。




2回の最初の打席でも

ライト前に打っている和田だけど

最後の打席、

打ちたいに決まってる。







初球は内角低めのボール。



相手投手の神崎は

5回までを任されている。

4回だ。

打たれたのを気にしていたら

いけないと思う。

それでも難しい。

思うのにできない辛さは、

俺も知っているつもりだ。

でも神崎は新チームでエース候補。

辛いのを乗り越えられた奴が

俺はエースだと思う。


公式試合に比べたら、

この試合での試練なんて軽いと思う。





次の球は外角に変化した変化球。

流してファールにした。



「和田頑張れ!!」


言おうとした言葉は先に言われた。

言ったのは、…美波。



「………。」




「どうしたんだよ大地応援やれよ」


いつの間にか隣にいた

信之介にそぅ言われた。


「別にぃー

あと2イニングしたら投げるなんて

現実味が無いなって思っただけ」


「やけにリアルな事考えてるな;;」





確かに美波の事もあるけど、

今言った事も嘘ではない。

現実味が無い。

この前は練習試合だったとしても

『試合にでている』事が嬉しかった。
     ・・
でも今は、また試合に出ている事が、

現実味が無い。


俺はあの1試合だけだって思ってたんだ。

なのにまた投げるだなんて…

……現実味が無い。