チャンスだ。
打ちたい――…!!
リードを3にしたい。
その思いもあるけど、
純粋に打ちたい――…!!
初球は内角のボール
球種はストレートだ。
確かに力ある。
ミットもいい音出てたし。
なのに打たれる理由は
コントロールが悪いか、
たまに浮くかだ。
「ボール」
変化球も見える――!!
還すぞ下田ッッ!!
―――カキィインッッ
ストレートに手を出した。
打球はライト線のファール。
次は低めに外れて1-3
「――…ッッ!!」
―――カキィインッッ
次は高めで、
少し外れてるって思ったのに
手が出てしまった。
打球は後ろに逸れてよかった。
中途半端なスイングはしたくない。
次もカットして粘った。
――外角来い!!
「―――ッッ!!」
――来たッッ!!
―――カキィインッッ
「(ヤベッッ…;;)」
直球だと思っていた球は変化球で、
俺はまんまと術中にはまってたみたいだ。
打球はショート寄りの三遊間。
下田は走っていた。
満塁じゃないんだから
走らなくてもいいのに!!
下田頼む――ッッ!!
「(際どいぞ――!!)」
まさか下田が出るとは思ってなかった。
ショートは下田が走ったから
ホームに投げた。
いけるか――!!??
―――ズサァァアアア…
「………。」
「………。」
「………。」
「アウトッッ!!」
「「「「オッシャァァアアッッ!!」」」」
「ナイス根元!!」
「ナイス拓也!!」
「ツーアウトー!!」
「ッシャァアレフト来い!!」
「おーライト来いライト!!」


