試合は延長11回裏
和田は9回からブルペンで
投球練習をしていて
すでに捕手を座らせている。
「和田、投げんのかな??」
「……次の回から投げるんじゃない」
「篠岡の投球数は??」
「この回で170入る」
「………大丈夫かよ;;」
「三振取ってきてるし打者が粘ってるから」
「この回の途中で降板かもな…。」
「ってかこの回から和田じゃね??」
「もぅ肩できてるみたいだしな」
「でも点取るには篠岡が必要なんだよな」
「あぁ…。」
「でもさ――…」
みんな思ってる事は同じなんだと思った。
『篠岡を楽にしてやりたい』
篠岡は終盤まで調子悪くて
投球数が多くなった。
打撃でも取っては取られの繰り返しで
精神的にもキテるんじゃないのかな。
換えるのも難しいんじゃないのかな。
篠岡は球数が多いって言っても
調子を上げてきてる。
さっきの回だって三振をとってるし
無失点だ。
和田に換えて守りきるのは
いいと思うけど
点を取るチャンスが少なくなる。
「…………。」
『山田高校 選手の交代のお知らせです』
「!!」
―――篠岡!!
「篠岡か??」
「やっぱり…。」
「でもここまでよく投げたよ」
「……。」


