そぅ考えているうちに
篠岡は右足を挙げていた。
――――カキィィイインッッ!!
強烈な金属音がした。
打球は……
「ファール!!」
わずかに線を越えていてファールになった。
「「「「「「よかったぁぁああ;;」」」」」」
アルプスでは安心して脱力している。
「入ったかと思ったぁあ;;」
「俺も;;」
「俺もぉ〜」
「もしかして!!って思うよな」
「「「「恐ぇえ〜ッッ!!」」」」
でもこれで2-2
あと1つストライク取ればいいんだ。
打たせていけばいいんだ。
「篠岡打たせろ」
「サード来い!!」
「打たせてけー」
「来いセカンドッッ!!」
「レフト来い!!」
「ッシャ来いッッ!!」
野手が打たせろと言う。
それでも投手ってものは三振を取りたい。
篠岡なら、その願望を―――
――――抑えれると思う。
チームのためとか思って
三振を捨てて
ここで一発を打たれないために
チームを勝たせるために――…
気になっていた次の球、
篠岡は振りかぶった。
早いと思っていま球は遅くて、
曲がると思っていた球は沈んだ。
芳川のバットは、
タイミングが合わなくて空を切った。
「「「「「「「「「「――ッッ!!」」」」」」」」」」
「ストライクッッバッタァーアウトッッ!!」
「――…ッッシャァアアアッッ!!!!」
篠岡も左腕を振ってガッツポーズをして
吠えた。
「「「「「「「「「「ッシャァアアアッッ!!ナイスボール篠岡ぁ!!」」」」」」」」」」
「ナイスボール!!」
「ナイピッチ篠岡ぁ!!」
「ナイピッチ!!」
「ツーアウト!!」
「しめるよ!!」
「ナイピッチ!!」
「ナイスボール!!」


