最終回――――……
ベンチではみんなが円陣をしている。
アルプスも盛り上げる。
「最終回!!
同点だから1点も与えたくないです。
皆さん今まで以上の大きな声、
お願いしますッッ!!!!」
みんな大きな声を出してくれて嬉しい。
ベンチを見た。
頑張ってくれ。
勝ってくれ。
『9回 3番 センター 五十嵐くん 背番号8』
相手側のアルプスは凄い盛り上がっている。
だよな、同点なんだから。
相手はここで決めてくる。
このプレッシャーに負けないでほしい。
さっき内野は内野、
外野は外野で話し合っていたみたい。
篠岡と高宮は緊張していたみたいだったし
話してよかっただろうな。
篠岡はもぅ大丈夫っぽいけど
高宮はどうだろ。
――――…パンッ
初球は内角。
球筋を見て低めだったと思う。
ストライクと判定されて
ベンチも野手も声を張り上げる。
「ナイスボール!!」
「ナイピッチ!!」
「ナイピッチ!!」
「打たせろ」
「ショート来い!!」
「ナイピッチ!!」
篠岡はすぐに次の球を投げた。
ここからでは高めとしかわからない。
――――カキィィインッッ
「サード!!」
「下田ッッ」
五十嵐が打った球は低めに変化して
球の上を叩いてしまったらしい。
打球はサード正面だ。
弱い打球に合わせて前進して捕球した球は
下田がファーストに投げた。
「アウト!!」
「「「「ッシャ!!」」」」
「ナイピッチ篠岡!!」
「ナイスサード!!」
「篠岡ナイピッチ!!」
「下田ナイス!!」


