篠岡はその声を聞いて
帽子を脱いで頬をベチンッッと叩いた。
「痛って…;;」
「痛ってぇ〜;;」
「痛いっ!!」
アルプスのみんながそぅ言うほど
篠岡の自分へのビンタは強烈で、
みんなが顔を顰めた。
それでも篠岡は少し
スッキリしたんじゃないのかな。
次の打者、
少し変化球は減らした配球になった。
そこが甘かったのか安打を許した。
それでも出したランナーを、
篠岡は牽制でし止めてこの回は
2回の失点で終わった。
篠岡は少し切り替えが
出来たかもしれない。
篠岡の打席のあるこの回、
篠岡の疲労がやけに気になった。
『9回表 山田高校の攻撃
8番 ピッチャー 篠岡くん 背番号1』
打席に立った篠岡。
今までの悔しさを全部打球に込めた様な
強烈な打球が外野の前に落ちた。
「「「「「「「「ナイバッチィ――ッッ!!!!」」」」」」」」
「ナイバッチ篠岡!!」
「新谷続くぞ!!」
「1点取るぞ!!」
「デカイのいらないからな!!!!」
「1本大事!!」
「続くぞ!!」
「新谷出ろよ!!」
続く新谷は何球も粘ったが
最後は三振で終わった。
打順は1番に戻って安打を期待していた。
それでも相手の集中力の方が上なのか
9回はやけに低めに集まって、
1番の田中は低めを打ってセカンド正面。
ゲッツーコースで併殺。
そのまま9回の攻撃は終わった。


