青空の下で投げた一球【編集中】





「腫れが酷い、交代した方がいい。」


「………。」

「健。」



ほらな?

残酷だな。



「……出来ます。」

「水畑…。」

「出来ます。」

「健、交代だ。」

「出来る。」

「健!!」

「出来る!!」



ベンチの前にいて応援していた

選手がザワザワとチラチラ見ている。




「………出来る…。」

























「代われ」


何度でも言うからな…健……。


怒鳴ってでも……。

引くずってでも……。

例え嫌われてでも……。



交代させる。

健にはまだまだ野球させたいんだ。

このままなら次も試合がある。

サードは健であってほしい。

欲を言えば試合に出たい。

でも経験なら健なんだ。

健のほうが勝てるんだ。




「健、交代だ。」

「嫌だ。」


顔を伏せて

俺のユニフォームを強く握る健。


『5番は俺がもらった。

辰弥の出番はねーよ。

俺が辰弥の分もすんだからな。』


『5番もらったんだから俺は

辰弥より上手くないといけないんだ。

納得させるんだ。

辰弥に
「あぁ健に5番取られて正解だった」
「こんだけ差ぁあれば5番は取れねぇよ」

って思わせないといけないんだ。』



立ち聞きしたやつだけど。

健が背負ってるものを知ってる。



「健交代だ。」

「嫌だ。」















「チームに迷惑だ。

健、交代だ。」



「………。」




「………。

すみません交代です。

5番水畑がベンチ、13番下田入ります」


「ちょっ!!」

「水畑交代だ。」



「健、
スタメンナンバー取られた奴の力

舐めんなよ。

これでも負けん気は健以上だ。」



代わった以上、

下手な事できないぞ。

健の分もやるぞ!!