「沈むより先にやる事あるだろ」
「……??」
「ハァ………足、出せ」
バレてた;;
「いつから気付いてた?」
「3塁行ってすぐ。」
「ならすぐじゃん」
「俺が気付かないって思ってた?」
「そらねぇーな」
辰弥はすぐ気付くと思ってた。
大地が篠岡と仲いいように
俺は辰弥と仲いいんだ。
その仲は
大地達に負ける気はさらさら無い。
とにかく親友の域を越えてる感じ。
定位置争いでも競い合った仲だ。
お互いに指摘しあった。
辰弥がケガをしなかったら
きっとサードは俺と辰弥の
代わりばんこだったと思う。
「腫れてる。
観てもらえ。」
「……嫌だ。」
「我儘言うな。」
「……頼む。」
「ふざけるな」
「……頼む。」
今ここで診察してもらって
引っ込む事になったら
背番号の5番を奪った辰弥に失礼だ。
試合も奪ったのは俺なのに――…
「俺――「迷惑だ、観てもらえ」」
「………あぁ…。」
ズシリときた。


