笑みを零していると、
篠岡はすでに振りかぶっていて、
少し焦った。
「っ…」
何となくだけど、
ここで直球は無いと一瞬で思った。
球を見て、
振ったら、
投球は内角へのカーブで、
軌道を追って
ボールをなんとかバットに当てれた。
「ファール」
「っし…。」
次の外角のスライダーもミートして、
次の内から外に変化するスライダーも
何とかミートした。
「いいぞ大地ッッ!!」
「合ってきてるよ!!」
6球目は、
スライダーもカーブもシンカーも見た。
今日まだ見てない球は……
――――フォーク!!!
「っぁああ"ッッ」
あまりにも低めを意識し過ぎていて、
打球はバットの根元辺りに当たって、
鈍い感覚が掌から広かった。
若干前に出ていたサードの後ろに
緩く打球が落ちて
更に1点を追加した。
「「「「「ナイバッチ大地ぃーッッ!!!!」」」」」
「こんにちは」
「あぁ山岸監督、こんにちは」
「ベンチの方にどうぞ、
何か冷たい飲み物を出しますよ」
「いや、ここからの方が篠岡くんを
よく見れるんでいいですよ。
ありがとうございます。」


