「5番 ファースト 一番谷さん」
チェンジアップで
引っかかりそうになったけど
バットを引いた。
でもそのボールは入っていて、
ストライクになった。
外角のカーブは空振り。
「打てぇー一番谷ぁ!!」
「じゅーんっ!!」
「…。」
「………、花田…。
応援しろよ…。
打席が終わった人間は、
応援しか出来ないだろならやれよ。」
「………。」
花田は立ち上がって最前列に行って、
大きな声を出した。
「一番谷っ打てぇ!!」
ベンチにいたみんなが、
花田を見た。
花田の声に、
みんなも大きな声を出して応援した。
「打て!!一番谷ぁ!!」
3球目のボールは――…
外角の直球で…
カキィィイインッッ
「打ったぁああ!!」
「走れぇ!!」
「落ちろぉお!!」
一番谷の打球は、
レフトの前に落ちて、
1塁に立っていた。


