「何であそこで走った!!!」
「「「「「………。」」」」」
ベンチでは新谷がプロテクターを
着けながら長谷川を怒ってる。
……確かに、
あの時は1死2・3塁だ。
走らないで待ってる事もできた。
「走れると思った。
早く追加点がほしかった。」
長谷川も冷静に冷淡に答えてる。
「それはサイン無視だろ。」
「………悪い。」
「悪いじゃねぇよ。
もぅアウトになっちまったんだから」
近くにいた篠岡が新谷を止めた。
「いいよ。もぅ……。
尚、次にする事、わかるよな?」
「…………あぁ…。」
「まだ3回だ。
半分ある。絶対に次の打席が来る。
そん時は頼んだぞ」
「………あぁ!!」
見ていた俺は、
何だか篠岡がかっこよく思えた。
どんな状況になったら篠岡は怒るんだろう。
とにかく、篠岡が凄いと思った。


