短く息を吐いて、前を睨むみたいに水畑を見た。
水畑の目付きは1打席目と同じ。
でも絶対に負けない。
勝負するのはこの全員だ。
気を休める場面なんて無い。
瀬田を見ると、強い眼差しで見られた。
俺も同じだから怯まなかった。
『低めにフォーク』
内外が無い。 ・・・
って事は低めに入れろって事だ。
高めには入れてはいけない。
高くに行くならボールにしろ。
って事だ。
水畑には、高めに入った瞬間に打たれそうだ。
その事をちゃんと分かってるから想いに刻み込んだんだ。
「………。」
水畑を睨んで俺は構えて、そして投げた。
バッターボックスを見たとき、ボールは、……
瀬田のミットの中にあった。
「っっしゃぁああっ!!」
それに反応して無意識に喜んだ。


