俺の打席は三遊間のライナーで、塁に出ることが出来た。
サードの内海は、健に憧れている。
同級生なのに敬語を使う(笑)
そこまで憧れているんだ。
2アウトになって、犠牲フライも、スクイズもできない。
内海はいつも通りに構えた。
カキィィンッ
「「「ああぁっ;;」」」
内海の打った打球は篠岡を越えて、健と長谷川の間に向っていく。
その打球は健が処理をして、華麗にファーストに投げた。
内海はそれに間に合わなくてアウト。
そして交代になった。
「上手く調整してるな…。」
「……。」
俺は内海が放ったバットを取ると、監督がボソッと呟いた言葉を拾った。
「……。」
確かに…。
今の篠岡はどこか抜けてるけど気を抜いてるわけじゃない。
チームがピンチのときには、ちゃんと詰まらせるボールを放っている。
さすがっていうか、やっぱりってか――…。
「大地?」
「あっ悪ぃ;;」
ベンチにバットと防具を置いて、グローブを持って水を飲んだ。


