カキィィィンッッ
いきなり強烈な金属音がして、視線をグラウンドに戻した。
すると俺らの目の前を勢い良く駆け込む花田の姿。
打球はライトを横に超えて、コロコロとファールゾーンに転がっていた。
「何やったんだよあいつ!!」
「ぃや…ただ打っただけだったけど…」
「はぁ!?」
意味が分からず、見ていた内海の話を聞いてると花田はいつの間にか2塁にいた。
何ちゃっかり2塁打なんて打ってるんだよ…;;
「せーのっ!!」
「「「「「「「ナイバッチィ―っ!!!!」」」」」」」
2塁にいる花田は拳を上にかかげて笑顔を俺らの方に見せていた。
「5番 ファースト 一番谷さん」
長身の一番谷が打席に立った。
カンッ
篠岡が投げる前に晩との構えを見せて一番谷はバントをした。
でも打球が強すぎるっ!!
打球は1塁線に沿って転がる野球ボール。
篠岡はその打球を追う。
一番谷が篠岡を抜かして1塁を目指して走る。
篠岡が下投げをして田中に送球した。
「セーフ!!」
「えぇぇええ!!??」
見方が出塁したのに驚く俺ら。
だってバントで生きるって珍しいし…。
「バントの打球が強くてよかったな…。」
あぁなるほど…。
まれにある感じのやつだ。
でもこれで1・2塁。
打者はクリンナップのライト加藤。


