青空の下で投げた一球【編集中】





打順が6番で、新谷の前に打席に立っていた信之助はシングルヒットで1塁。
今は、2死1塁。
打者は8番篠岡。
攻撃、守備、投球をも完璧にしている篠岡。



複雑だよな。
相手の1塁には友達の信之助。
ベンチにも健がいる。
俺は右利きだから牽制はしにくいけどやろうと思えばできる。
そんな相手に信之助。
ベンチにいるはずの健は今は見えない。


なぁ美波……。


お前が怪我してなかったら…。

監督はどっちのスコアをお前に書かせていたと思う?




俺は―――…




こっちだと思う。










なぁ美波……。


俺、夢にチャレンジしてる最中なんだぜ?

『篠岡と勝負して勝つ』


公式試合に勝つことよりも、

レギュラーに入ることよりも、

監督に気にいられることより、


何よりも最優先にしていて、大切にしていた想い。

今、チャレンジする。


俺は篠岡に勝ちたい。


そのために3年間頑張ったんだ。

『ピッチャー 河野』

って初めて呼ばれた今日。
俺は篠岡にチャレンジする。