「森本先輩!お久しぶりです!」
見覚えのある影の正体は
森本 悠真先輩。
大学1年で中高剣道一筋の
かなりの腕を持つここの高校の卒業生。
中学の時はよく剣道部に顔を出して
術を教えてくれた大先輩。
「大学1年になって
またこっちに戻ってきてさ~
漣の顔みよっかなってさ☆」
「そうなんですか…
高校にまた来てくださいますか?」
血は繋がってないけど
まさにお兄ちゃんそのもの。
「おうあったりめーよ!
母校だしな★
今日は顔みに来ただけだからさ」
じゃあなと
手を振る先輩を見送ると
既にあたし待ちの三人があたしを見つめる。
「あ…すみません………
お待たせいたしやした」
「誰だあいつ?」
燵葵と篠沢君が顔を見合わせながら問いかける。
「剣道部の先輩♪
凄い剣道がうまいのっ!」
「ふ~ん…じゃ家入ろうぜ」
興味なさげな燵葵と篠沢君。
聞いてきたのはあんたらなのに!
あたしも家に入ろうとすると
直が袖をつかんだ。
「ど……したの?直…?」
「いや……ただ
燵葵君が妬いちゃうよ?★」
高笑いしながら
直は家に入っていく。
